こんにちは!

キャンプ歴5年目。アラサー&シンママの火野あかりです。
停電や災害の時にペレットストーブって役に立つのかな?
- 電源を使うなら停電の時は使えないんじゃない?
- 電気を使わない薪ストーブの方が実用的なんじゃない?
- アウトドア用のポータブル電源で起動するのかな?
東北の震災の時には、薪ストーブのあるご家庭や施設に人が集まり、暖をとれたという記録が残っています。
震災以降、薪ストーブやペレットストーブには注目が集まりました。



ペレットストーブって基本的に電源ありきだから、あんまり防災用品って感じはしないよね。



そうそう。停電の時は使えないから、防災向きじゃないって言われてる。



けど、あるものと組み合わせることで、災害時にも威力を発揮することがわかったので発表いたします!



記事タイトルでほぼ答えは出ちゃってるけどね♪
今回は、ペレットストーブが防災用品として、ポータブル電源で使えるのか。
我が家に見積もりに来てもらった業者さんに徹底取材しました!
防災用品としてのストーブをお探しの方は読んでみてください。
防災用品としてのペレットストーブが注目された震災
3.11の東北の大震災では、私の住む関西も結構な揺れを感じました。
冬の終わりかけでまだ寒かったと記憶しています。
ライフラインが途絶えて停電が続き、暖かい部屋で暖かい食事を食べるという当たり前のことが生活からなくなりました。



私の友人は、家は無事だったけど、オール電化だったから大変だったって言ってたよ。都市ガスも復旧は遅かったみたい。



プロパンガスだったとしても、運ぶための道が復旧してなかったら運べないしね。
以下に、各ライフラインの復旧状況を書いてみました。
ライフラインの復旧には数か月かかった


上の図は内閣府が作成した東北の震災後の停電の復旧状況です。
2か月以上たってもたくさんの家庭が停電状態だったことがわかります。
電気は数日で復旧する
通常、起こる停電は電気をつかいすぎてブレーカーが落ちるように機械に負担がかかりすぎた場合が多いです。
災害での停電も、危険を予測して機械を止めて、安全が確認できればまた電気を流すので数日で元に戻る場合がほとんど。
東北の地震のようにかなり大規模な災害で、電気を流す電線や機械そのものがたくさんダメージを受けると、なかなか元には戻りません。
都市ガスより早いのはプロパンガス、灯油やガソリンは最も遅い
実は都市ガスって災害に非常に弱いです。
都市ガスは地震などの災害のとき、ガスの配管が壊れたりヒビが入ると使えなくなってしまうんです。



水道管が破損するのとはわけが違うしね。少しのヒビでもガス漏れしたら火事になるし、点検はめちゃめちゃ必要。



そのためにガスには地震を感知したら出ないようにするとか、安全装置がたくさんついてるんだよね。
ボンベで持ち運ぶプロパンガスは、ガスボンベを現地に運べさえすれば使用できます。
災害が起こっても、安全が確認できればすぐにつかいはじめられるのが便利♪
でも、プロパンガスを使っているのはだいたいが都市ガス県外で、地方が多いはず。
災害で土砂崩れが起きたり、プロパンガスを運ぶための道が壊れてしまっているときは、道が直るまで運ぶことができなくなってしまいます。
また、ガソリンや灯油なんかも同じ理由で災害には弱い燃料です。
危険物だし、運ぶにも大型のタンク車が必要ですしね。
注目された薪ストーブとペレットストーブ
薪ストーブは電源がいりませんし、基本的には一冬分の薪を備蓄しているので、ライフラインがなくなっても薪ストーブが無事なら暖をとることができます。
暖房だけではなく、耐熱ガラスから炎が見えるから照明としても使えるし、煮炊きやオーブン料理ができるので暖かい食事が楽しめます。



東北だから、もともと薪ストーブやペレットストーブを導入している家庭が多かったみたいだね。



ライフラインが使えなくなって、電気のいらない薪ストーブが重宝されたみたい。
薪ストーブはよく知られている暖房器具だったのでよくニュースでも取り上げられていましたが、実はペレットストーブにも注目は集まっていたんです。
ペレットストーブは電気を使う電化製品ですが、ペレットストーブにも電源不要のものがあるのです。
なので、薪ストーブと同じように使っていたそうです。
電源不要のペレットストーブは防災用品として要チェック!
電源不要のペレットストーブとはいったいどんなものなのか。
大きく分けると、
- 煙突が必要な屋内用
- 屋外用
- アウトドア用のコンパクトなもの
この3種類に分けられます。
それぞれ代表的なストーブを紹介していきますね。
煙突が必要な屋内設置タイプ
煙突が必要な屋内タイプの設備はほぼ薪ストーブと同じ。
設備が同じなので、薪ストーブと併用して使えるような製品(ハイブリッド)が多いです。
石村工業:クラフトマン


このブログのトップ画像にもイラストで使わせていただいています。
木質ペレットと薪の両方を燃料にできるハイブリッドタイプです。
本体価格:300,000円(税別) 大窓タイプ 360,000円(税別)
私は断然大窓派!
好きすぎていろいろ語りだすと長いので、詳細は別記事にしようと思います。
アンヴィクタ:AKIMIX(アキミックス)


アンヴィクタ(invicta)さんのAKIMIX(アキミックス)
こちらも薪とペレットを両方使えるハイブリットタイプです。
フランス製で小型でとってもおしゃれ。
※ペレットの供給だけはモーターで量を調節しているので完全な無電源ではありません。
屋外用の無電源ペレットストーブ


エコレットカンパニーさんから出ているパティオヒーター。
本体に対して煙突は短く、キノコみたいです。
キャスターがついているので、ころころと運ぶことができ災害用として考えられています。
屋内にも使えるみたいですが、煙突が短いので換気はしっかり必要そうですね。
アウトドア用ペレットストーブ
・ユニフレーム


アウトドアブランドのユニフレームが発売しているペレットストーブ。
煙突などの部品がストーブ本体に収納できるので使わない時はコンパクトにできる。
重量9.1kgなので大人一人で持ち運びができるのでいろんな場所で使えます。
もちろん屋外用です。


・ファイヤーサイド


薪ストーブ専門のファイヤーサイドからは薪、ペレットで使えるピザ窯KABUTO。
暖を取るストーブではないですが、木質ペレットを使ってオーブン調理をすることができます。


他にも各アウトドアブランドからアウトドア用のペレットストーブが発売されています。
持ち運びに特化したもの、燃費に特化したものなどいろいろあります。



アウトドア用はもともとコンパクトになるように設計されていて、防災用品としては優秀だよね。



おしゃれな物も多いから、エクステリアとして庭に出しておいてもいいかもね。
ペレットストーブ以外の防災用ストーブってあるの?


薪ストーブやペレットストーブ以外で災害に強いのは「カセットガスストーブ」です。
コンビニやドラッグストアなどで手軽に買えるカセットガスが燃料です。
災害時には避難所にカセットガスが備蓄されているので、ストーブを持っていると暖をとれます。
アウトドアでもよく使われていて、実はこんなおしゃれなストーブが出ています♪




センゴクアラジンのストーブはカラーが豊富でコンパクト。限定カラーが出ると即完売しちゃうほどの人気です!
キャンプではテント内でもよく使われていますが、一酸化炭素中毒の危険があるので換気は必須。
カセットコンロ用のカセットガスがあればどこにでも持っていけて手軽なので冬キャンでは大活躍です。
デメリットは、燃費が非常に悪いこと、外気温の影響を受けること。
カセットガス1本で長くて4時間、気温が低かったら1時間半くらい。
屋外専用なので気温の影響で燃費はかなり変動します。
気温が低いとガス缶のガスが気化しにくくなるので、ストーブをつけてても結局寒い、なんてことも…。
カセットガスストーブを使うときは、しっかり換気されていてある程度周囲が囲われている空間で使うのがおススメです。



燃費の面では、カセットストーブは補助暖房ってかんじだね



僕たちは気温に関係ないけど、ガスは気温が低いと燃えないからね。



ということはやはりペレットストーブ様の出番では!?



好きすぎて「様」って言いだしてる…。
ペレットストーブを防災用品として使うには非常用電源が必須
電源不要のペレットストーブは薪ストーブと同じような設備、つまり、「長い煙突」が必須です。
地震が起きると、行政が建物が安全かどうか確認してくれますが、ストーブにつながった長い煙突は専門業者に確認を依頼するのがベスト。
しかし、災害の場合はすぐに点検に来てくれる可能性は低い…。
ペレットストーブの本体は80㎏前後でかなり重いですが、大人数人で持ち運ぶことができます。
安全が確認できている場所があれば持ち出して、引き続き使用することができます。
吸排気のための穴あけは必要ですが、穴さえ開いていれば煙突は自分で取り外しができるので設置はそんなに難しくありません。
【自動で火がつく仕組み】点火ヒーターの使用電力
ペレットストーブには手動で火をつけるものと機械が自動で火をつけるものがあります。
手動点火の場合は着火剤を入れて火をつけます。
自動点火の場合は、木質ペレットが落ちてくる受け皿にある「点火ヒーター」を使います。
点火ヒーターが一気に熱くなって、落ちてきたペレットに引火するという仕組み。



実はペレットストーブで一番電力を使うのって点火ヒーターなんだよね?





↑これはあるペレットストーブの消費電力なんだけど、点火のときは930W使ってる。



電気の計算よくわからないんだけど…、930Wってどうなの?



めちゃくちゃ大きな電源は必要ないけど、小さい電源では出力がたりなくなるから使えない。アウトドアのポータブル電源でつかえるかどうかってかんじだね。
ペレットストーブはポータブル電源で使える
販売されているポータブル電源の容量や値段はいろいろ。
キャンプで使うことを考えると扇風機や電気毛布なんかでよく使うのでそこまで容量はいらない。
我が家のポータブル電源はこちら↓↓




ピークパワーが500Wなので、ペレットストーブを点火できるほどの出力はありません。
けれど、容量は626Wh(計算上626Wの出力で1時間使える)あります。
さっきのペレットストーブの燃焼時の消費電力は最大39W。
つまり、最大燃焼で1時間使えば39Wh。
ポータブル電源の容量626Wh÷ペレットストーブの燃焼出力39Wh=16時間
つまり、連続で16時間使い続けることができるわけです。
ペレットストーブの最大出力ということは、ペレットをガンガン入れ続けて温風をガンガン出し続けている状態。
普通の家なら暑くて暑くてたまりません。
ペレットストーブに限らず、暖房は最初の数十分を強にして、部屋が暖まれば弱にしたりするので、弱のままなら時間はもっと伸ばすことができるはず!



ということは、点火さえできれば、我が家のポータブル電源でペレットストーブを稼働し続けることができると!



そういうことだね。防災を考えるなら最初から手動点火の機種を選べばいいんだけどさ。安いし。



それはそうだけど、やっぱ見た目とか、機能って大事じゃないですかっ!特にタイマーとか自動おそうじ機能とかタイマーとか!



わ、わかったよ。相変わらず圧がすごいね。
ペレットストーブを防災用品として停電時に使う方法


ペレットストーブを停電時にポータブル電源で使う方法をペレットストーブの業者さんに取材してみました。
お話を伺ったのは「森の力京都株式会社」の社長の久保さん。
関西圏ではここに聞け!というほどペレットストーブの設置を多く担当されていて、めちゃめちゃ詳しい!
工務店ではわからないこともすらすら答えていただけました♪
結論から言うと、
「点火ヒーターを使わなければポータブル電源でも使用可能です。」
とのお返事でした。
ペレットストーブは受け皿に落ちたペレットが点火ヒーターに触れて着火します。
その点火ヒーターは消耗品。
ペレットストーブの点検の時にはヒーターを外して交換することもあります。
自己で分解したときに故障してしまうと保証外になってしまうとのこと。
よっぽどのことがない限りは触ってはいけないので、あくまで緊急事態として対応しましょう!
まとめ
今回は、ペレットストーブが防災用品としてポータブル電源で使えるのか取材してみました。
最初から無電源のペレットストーブや、手動着火のペレットストーブを選んでおけば、考えなくて済むことなんですが…。
このブログは「自分の趣味をあきらめない」がモットー。
そして私はズボラなフルタイムワーママでシンママ。
日常にはあまり手間をかけずに、緊急事態に対応できる方法を学んで好きなことをしていきたい!
自動着火のストーブならタイマーで冬の寒い朝に起きてぬくぬく♪が実現する!
これはゆずれませんよね(*´▽`*)



最後まで読んでいただいて
ありがとうございました!
火のある丁寧な暮らしに憧れる
アラサーシンママの火野あかりでした。


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